CDプレーヤの代わりに成り得ることがほぼ分かったので、余ってたハードディスクをサーバに放り込んでデータ置場にする事にしました。CD一枚分のPCMデータは数百メガバイトですから壁紙とかと比べるととてつもなく大きいのですが、最近のハードディスクの容量はそれに負けないほど大きく、今回取り付けたもので45,000メガバイトです。仮に一枚平均で600MB占有するとすると、75枚分格納できる計算になります。CDチェンジャーに入っているCDの枚数を数えると87枚だったのでもしかしたら足りないかもしれませんが、600MBより少ないCDも多いと思うので微妙なところです。まぁ足りなくなれば100GBクラスを買ってくれば済むでしょう。
ところで、こんなに大きいハードディスクを用意しなくてもmp3に変換すればサイズは1/10になります。まともなエンコーダを用いればPCMと聞き比べてもどっちがどっちかわかんないのも経験的に知っています。が、圧縮するという事自体が面倒なんですよねぇ。無圧縮で格納しておけば新しいエンコーダが開発されて『あぁこっちを使った方がよかったのにぃぃ』なんてこともありませんし。2年ほど前に私が欲しいと思ったのは据置型MP3プレーヤだったのですが、今私が考えているのは『無圧縮PCMプレーヤ』。いやはや、すごい変わりようです。
どうもCDプレーヤをPC9821路線で考えると、出力段で理想に届かないような気がしてきたので、CEREBの箱を使いつつ中身を互換機にする方法を検討する事にしました。
物理的な実装について | CEREBの箱は省スペース機のAOpen MX3Sを入れるのに十分なサイズのはず。シャーシに穴をあければ固定できるかな。 |
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電源 | CEREBの電源はATXっぽいが、スタンバイを考えれば多分利用不可。サイズからして普通のATX電源に置きかえれると思われる |
拡張カード | VGA/LAN等すべてマザーボードに実装されているので使わない |
OS | Windows2000 |
音声出力 | USB-光アダプタ |
映像出力 | アナログRGB->外部ダウンスキャンコンバータ->コンポジット |
操作方法 | 再生/停止等をジョイスティックのボタンに割り当て |
リモコン | 無し |
電源操作 | 本体電源スイッチ(スリープボタン)によりサスペンド/再開の切替 |
キーボード/マウス | 特に必要ないが、マウスぐらいは繋いでおいた方が便利かもしれない |
てことで、とりあえず実験用に既存の省スペース型箱のまま実験してみました。なぜかこの機械でもこないだ買って来た2.5インチHDDが使えなかったので(壊れてるのか?Athlon機やSocket7機ではつかえるのだが・・・)、WD Caviar31200を使ってみました。このハードディスクはシーク音はうるさいものの回転音がわりと静かなので、今回のように基本的にブート時以外はずっとアイドル状態という用途には向いています。で、CPUはなんでも良いのですが、手元にあるのがCerelon766なのでこいつを利用。ただ、普通にやるとCPUファンが最もうるさい状態になるので、Socket7用山洋ファンをつけてみました。これでだいぶ静かになりました。数時間動かしていますが、今のところは熱暴走等の現象はありません。もし問題があるならC3に置き換えればよいでしょう。
実験用WAVファイル再生プログラムにランダム選曲を実装して割と長い時間ほったらかしにしていますが、今のところWin98+Socket7で見られた『音とび』『音量変化』『音が壊れる』現象は発生していません。結局原因は判明しませんでしたが、このシステムなら問題が起こらないことは確認できました。因みに、電源ボタンを押すとスタンバイ状態になりますしもう一度押すと続きから再生できて良いのですが、復帰してからは音が割れてしまいます。演奏を一度止めて再生しなおすと直るみたいなので復帰した時の処理には一工夫が必要なようです。また、前のと違ってネットワークドライブのファイルを読み込んだときにせっかく回転が止まったローカルのHDDがまた動き出すことはないようなので、再生中の騒音はかなり低減されます。
てことでリモコンは使えなくなりましたが、代わりにAT互換機化 + Win2000化で相当作業が楽になりました。皮肉にもこれでハード面の検証がすべて済みましたので今後はソフト面を煮詰める作業が必要のようです。