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・ 公共職業訓練の闇

半年ほど職業訓練に通ってみてはっきりわかったことがあります。それは「職業訓練は技術を習得するところではない」ということ。いやはや、どうも私はスゴい思い違いをしていたようです。というか、その事自体は入所初日に職業訓練所の指導員が言ってたことなんです。「みなさんがここへ来たのは就職するのに必要な技術を身につけるため・・・ではありません。就職するためです」と。初めは言ってる意味がわかりませんでした。いやいや、その就職をするために技術が必要なんでしょうが。と。

しかし、2ヶ月位経過してなんとなく分かってきました。確かにカリキュラムはなかなかよく考えられているし、電気理論なんかは私の専門でしたが、そういう目で見てもテキストは「しっかりとした深い」内容です。が、実際にはその深い部分は講義ではパスされるんですね。で、本を読めば分かるような浅いところを時間をかけて講釈すると。

上記は指導員の話でしたが、指導される側はどうかというと、私が見る限りではこのように大別されます。

2番目の人は見込みがありそうな気がしますが、どういう訳か「分かろうとしてるのに分からない」ようです。通常考えられないのですけどね。現実にそうなのだから仕方がありません。

初めはちゃんと教えないから育たないのかな? と思っていましたが、そんなことはなく、簡単なところに関しては私が見る限りはしっかり教えています。が、受け側に届いてないです。カリキュラムの変わり目に効果の確認試験みたいなことをしており、普通に講義を受けていればほぼ満点が取れるはずなのですが、そうでもありません。わかってる人は始めからほぼ満点ですが、分かってない人は講義を受けたにも関わらず低得点です。確かにこれでは高度な内容を教えても意味が無いという指導内容になっても無理はありません。

ということで、カリキュラムも教材も割と立派なのですが、非常に長い日程を使っているにも関わらず、そのカリキュラムをこなすような構成にはなっていません。だから訓練を終えても技術は身につきません。で、初めに指導員が高らかに宣言した通りになると。もしこれから職業訓練を受ける人がここを見ていたら、このポイントは理解した上で入所した方が良いかと思います。

ちなみに、指導内容が良くないから行かないほうが良いのかというと、そういう訳でもありません。例えば私は職業訓練後の時間を利用して資格試験を沢山受けてことごとく合格しました。普通に無職で資格試験の勉強をしても、半年以上モチベーションを保ちつづけるのは至難の業です。学校みたいな環境はそこに居るだけで(やる気があれば)頑張る気になります。

また、「就職するため」と宣言しているとおり、就職に対するサポートは極めて強力です。ハローワークの職員は目の前の人間が就職しようが路頭に迷おうが全く興味が無い印象でしたが、職業訓練所の職員は就職しようとしている人間にはどんな協力も惜しまないという雰囲気です。「技術を習得する」以外に目的があって職業訓練を受けるのであれば、公共職業訓練はかなり良いところだと思います。


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