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・ X68000Z!!

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なんだか超久しぶりの更新ですが、X68000Zを調達しました。

ご存知ない方のために書いておくと、X68000というのはずいぶん前にSHARPが発売していたパソコンです。今では「パソコン」というとWindows機を指しますし、ものすごく広義の意味でMacも含まれるのですが、当時はWindowsなんてものは無く、日本の電気メーカーが複数参戦していました。というか、日本語を表示できるのが日本のメーカーが作ったものだけなので、海外メーカー製を選ぶ理由はほとんどありませんでした。日本のメーカーのパソコンの中でもX68000はすこし趣向が違って、当時のアーケードゲームを再現できるほどのグラフィックやサウンド機能を持ち、MC68000という8086系とは異なる命令セットとアドレッシングモードで「使い倒す」ことが楽しいマシンでした。

時代は流れ、当初は高速だったはずの速度は80486のキャッシュと高速クロックに置いてけぼりにされ、「国民機」と言われたPC-98との差はどんどん開いていきました。晩年にはMC68030を搭載した X68030 が発売されるも、後が続かず終焉を迎えます。X68000ユーザーが勝手にライバル視していた国民機も、その後の時代の流れに飲み込まれて現代では工場向けに細々と生産しているだけというのはなんとも寂しい限りですね。

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さて、そんなX68000ですが、35年の時を経てクラウドファウンディングという形で現代に甦りました。その名もX68000Z。実機とほぼ同じキーボードやマウスを備え、実機と同じような見た目の筐体。ただしすごくちっちゃい(笑)。5インチフロッピーの代わりにSDカードが挿入でき、LEDがディスク挿入やアクセス時に色が変わるというギミックを備えています。そして、なんとキャリーハンドルが実機と同じように飛び出します。てゆーか、なんでパソコンにキャリーハンドルなんか付いているんでしょう? 元からいろいろ不思議なパソコンです。さすが目の付け所さんですね。

そして使ってみた感想は・・・ロード時間が長い。まぁ、そうですよね。今ではPCのストレージがSSDなのは当たり前で、PCの起動時間もロード時間もさほど気にならなくなったのですが、確かに当時はFDのロード時間が長かったです。もう完璧なエミュレーションですね。って、ロード時間はべつに模擬しなくてもいいから!! SDから読むと遅くなるんでしょうか? それとも当時の雰囲気を醸し出すようにウェイト入れてるんでしょうか。ここはもう少し速くなってほしいですね。

X68000のエミュレーション自体はべつにこういうものを購入しなくても実現できるのですが、著作権の問題をクリアするのが難しく、どうしても裏でコソコソやる感じになってしまいます。その点、クラウドファウンディングとはいえ、正規のライセンスで販売してもらえると、堂々と使えますからホントありがたいです。

セットに含まれる内容では「X-BASICを起動して遊ぶ」とか「グラディウスで遊ぶ」くらいしかできませんが、過去のX68000の資産を使えばそこそこ遊べるのかな? と思っています。過去の資産は現代のPCで読めないフォーマットのMOに格納されているのでちょっとハードルが高いのですが、それを発掘するのも含めてしばらくは楽しめそうです。


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