ひとりごと

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ついったー[おとなり日記] かがみさん Y.Kumagaiさん

2008/12/12 (金)

・ 縦位置対応

ということで、写真表示のスクリプトで Exif の撮影方向によって回転するようにしてみました。

こちらのページを見ると、 IFD0-Orientation に撮影方向が入っているそうです。起点と向きを指定できるようなのですが、普通のデジカメで普通のJPEGの場合は取りうる値は 1,3,6,8 でしょうから、pnmflip で次の角度だけ回転させればよいことになります。

Orientation 元に戻すための回転角度
1 なにもしない
3 180°回転
6 270°回転
8 90°回転

ただ、これまでは縦位置写真の登録時は azure で無劣化回転した写真を置いてたのですが、実体だけ回転させて撮影方向の情報はそのままだったので、スクリプトを改造したらすでに回転済みの画像までさらに回転する羽目に(笑)。ということで、既存の縦位置ファイルに関しては exiftool で Orientaion だけ書き換えました。なお、この処理を行ってもレンズ情報はちゃんと残ってました。

% exiftool -Orientation=1 -n hoge.jpg

かくして縦位置で撮った写真でもうまいこと表示できるようになりました。オリジナルのファイルをそのまま置くようになったので、「大きいファイル」のリンク先は回転していない画像になるのですが、そもそも大きいファイルのリンクを押すことはほとんどないと思うので別にいいかな~と思います。

[つっこみ]

・ iPhotoで お絵かき機省エネ作戦

サーバーの省電力化には失敗したので、今度は別の手段。次のターゲットは「お絵かき機兼深夜アニメ録画機」です。

こっちの機械は一日中通電しているわけではありませんが、お絵かき以外にも各種作業で使っており、通電中の消費電力はサーバーの 85Wよりも大きい110W程度となっています。以前はそんなに使う機会は無かったのですが、最近は電源入れっぱなしなことが多いです。理由はたぶん「デジカメの画像を転送する」から。撮った写真はすべてこのPCのPicasaで取り込んで同じところに保管しています。当然電源を入れないと使えませんし、散財記録の作成中はずっと通電中になります。

iPhoto
iPhoto6

ということで、消費電力が比較的小さい MacBook Pro で写真を管理してみることにしました。PicasaはMacではリリースされていませんから、他の手段を使わないといけません。「Finderでがんばる」「Capture NXを使う」などの選択肢もあるかと思いますが、一通り試してみてたどり着いたのはやはり「iPhotoを使う」こと。初代MacBookProに付いてたバージョンなので、iPhoto6とちょっと古いものです。 Picasaに比べてファイルの取り扱い方がずいぶん異なるのですが、iTunes と同じと考えればなんとか理解することができました。

iPhotoの特徴は下記のとおり。

  1. Picasaと同じで編集してもオリジナルファイルには手を加えないが、iPhotoでは変更を加えたらその画像ファイルが別のフォルダに保管される。
  2. 画像を読み込んだらiPhotoのライブラリに追加される。ファイルシステムに存在する画像を iPhoto が表示するのではなく、あくまで iPhoto のライブラリに追加される。だからディレクトリツリーとかを気にしなくても良い、いや、気にしてはいけない(笑)。この感覚に慣れるまでは苦労しました。
  3. ライブラリの中の画像を取り出す場合は、サムネールをデスクトップなりにドラッグすればよい。Picasaではなぜか使えなかった機能。
  4. 既存のPicasaのファイルを読み込む場合はすべてのサブディレクトリが入ったディレクトリを一つ指定して読み込むよりも、Finderでサブディレクトリをすべて選択してiPhotoにドラッグしたほうが良い。こうするとサブディレクトリのディレクトリ名が「ロール」の名称になるので扱いやすい。
  5. マイレートやタイトルなどを元にスマートアルバムを作成可能。これは iTunes のスマートプレイリストと同様でとても使い勝手が良い。散財撮影においては同じような写真をいくつも撮るのですが、Picasaでは★マークを付けて使う写真とそうでないのを区別してました。マイレートでは5段階の★を付けることができるので、星の使用方法を統一しておけばとても便利に使えそうです。
  6. 画像選択時にフルスクリーン表示が可能。Picasaではスライドショーでもしないかぎりフルスクリーン表示にはならなかったので、これはありがたい。

iPhotoは人によって「とても便利」だったり「使い物にならない」と両極端なソフトウェアだと思いますが、その分かれ目は(2)が納得できるかどうかだと思います。たとえば PicasaやViewNX のようなプログラムで画像管理をすでにやっていて、iPhotoの一部機能を使ったり単なるビュアとして使いたい場合、iPhoto はとんでもなく不便なソフトウェアになります。

ところで、iPhotoを使っていて一つ困ったことがあります。それは「縦位置撮影された画像をどうするか?」ということ。(3)の機能によりファイルを取り出すことは出来るのですが、取り出したファイルはカメラから直接取り込んだオリジナル画像ではなく、Macが取り込み時にExif情報を元に回転した画像となります。従って MakerNote のレンズ情報なども消えています。消えても事実上困ることはないのですが、このページの写真で縦位置分だけレンズ情報などが表示されないってのもなんか変てこです。幸い iPhoto でも Finder でオリジナルファイルの入ったフォルダを開くことはできますので、今のところは元のファイルを引っ張ってきて CaptureNX で(回転して)保存するようにしています。うちの画像表示スクリプトで縮小画像についてはExifの回転情報を見るようにすれば CaptureNX も不要になるかもしれません。サムネールからオリジナル画像を引っ張ってくる方法があればいちばん手っ取り早いのですが、残念ながら説明書を見る限りそういう方法はなさそうです。

てな感じで、悪戦苦闘の末ですが、なんとか画像管理をWindowsからMacに持ってこれました。写真のライブラリは現在10GB以上、これからもどんどん増えるはずなのですが、これまでと違うのは「消えると悲しい」ことですね。Macに入れとけばタイムマシーンで勝手にバックアップされるので、とっても安心できます。

[つっこみ]
12/14( 通りすがりさん )
物欲番長にご提案申し上げます。
D90に装着可能なGPSユニット[GP-1]が発売されます。
野外撮影などの写真に撮影場所の地図を自動リンクさせてみてはいかがでせう?
You can do it!
12/14( たかたに )
うむむ、GPSユニットですか。旅行やハイキングが趣味の人はなかなか便利なアイテムだと思うのですが、私の場合はおうちの中がメインの撮影ポイントであって・・・
てゆーか物欲番長て(T^T)
12/14( 通りすがりさん )
物欲番長に言い訳は要らぬっ!便利かどうかは購入を決定させる動機たらず!!
GPS情報を使って、まだ誰も実現していない面白い事が出来るか?それが重要なのでは?面白くなかったなら、売っちゃえばOKよ~ん。
ささ、「世界初」でWEB上で自動で地図にリンク出来るようにしてみよう!!世界初のチャンスは発売直後「限定」でござるよ。
[つっこみ]

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たかたに(takatani@mars.dti.ne.jp)