以前から FreeBSDの fixit + Live File System のようなものじゃなくて、CD1枚で動く仮想ディスクを使った FreeBSD があるといいな~と思っていました。で、なんかそういうのを作るのに良いヒントはないものかと検索してみると、やはり偉大な先人がいらっしゃるもので、FreeSBIE というそのものずばりのものがありました。しかもISO-CDイメージ付き!!
さて、ものは試しで早速ダウンロードしてゲーム機にて実行してみたのですが、途中でCDをがんばって読み込んだ後にログインプロンプトが現れました。rootでパスワード無しで入れて、普通にホームディレクトリで tcsh が使える状態になります。FD1枚に無理やり詰め込んだシステムと違い、/usr/bin や /usr/sbin なんかもそろっています。しかもうれしいことに /var とか /root, /etc とかは書き込める状態にありますので、ちょっとしたことなら環境を再構築するまでもなくその場で手作業にて設定することが出来ます。おぉぉぉ、これって面白いですねー。
個人的に CD起動できるFreeBSDがあるといいな~と思っていたのは次のようなことができるから。
で、実際に使ってみて驚いたのですが、はじめからローカルパッケージがかなり入っています。smbclient なんかも平気でつかえますし、/etc/rc.conf にて手当たり次第に にifconfig で DHCP を指定していますので、うちの環境では何もしなくてもアドレスを取得してネットワークにぶら下がってくれました。で、rootで入ったときのメッセージにいろいろ説明書きが書いてあるのですが、その中に 『X を動かしたければ xinit せよ』てなことが書いてあったので、だまされたとおもって xinit してみると・・・してみると・・・・・・
なんと、何も設定していないにもかかわらず、こんなのが出てくるんですねー。いやはや、まったく何回ひとを驚かせれば気が済むのでしょうか? firefoxが動いて、しかも日本語もちゃんと出てるのですヨ。xvも入ってたので思わずキャプチャしちゃいました。カスタマイズの方向に関しては好みによるところが大きいので良し悪しの評価は分かれるでしょうが、ここまで何もせずに動くようになってるとは恐れ入りました。CDドライブのシークの遅さから X を使うにはあまり実用的とは言えないのですが、メモリが大量にあるシステムでは、やり方しだいではディスクレスWWW端末ぐらいにはなるかもしれませんね。