少し前のことになるのですが、Corel から Painter9.1パッチがリリースされました。フェルガナ漬けでお絵かきしていなかったので(笑)評価する機会が無かったのですが、おばか絵を幾つか描いてみたのでちょっと感想をば。
まずは上記をご覧あれ。ついに、ついにですよ、MDIの外にウィンドウを置けるようになったのです。あぅあぅ、永い闘いでした。Photoshop(Elements)もPaintShopProもCorel Photo Paintも・・・みんな出来ていた当たり前のことだったのに・・・。Painterだけ出来なかったのですよ。ちなみに、上図はメイン窓を左側ディスプレイで最大化して、作画窓も最大化した状態。右側にはレイヤ窓とブラシ調整窓を置いています。作画窓だけはMDIの外に出せないのがちょっとアレだったりしますが。
私の持ってるPainterは英語版なので基本的には英語版のパッチを取って来て英語のChangeLogを読まなくちゃいけないはずなのですが、なぜか今回は日本語のリリースノートが用意されていました。変更点は多岐にわたります。
- Windowsバージョンのデュアルモニタのサポートが大きく変更され、アプリケーションウィンドウを引き伸ばして2台のモニタに表示する必要がなくなりました。また、パレット、ツールバー、ツールボックスをアプリケーションウィンドウの外に動かせるようになりました。ダイアログボックスはアクティブなキャンバスと同じモニタに表示されます。
- エアブラシの性能が向上し、PainterIXよりも滑らかに仕上げられるようになりました。
- CMD-OptキーやCTRL-ALTキーを押してブラシのサイズを変更した場合に、ペイントを開始する前にクリックする必要がなくなったので、スムーズに操作を続けられるようになりました。
- CMD+キーとCMD-キー、またはCTRL+キーとCTRL-キーを押してズームするときに、設定済みの拡大率が使われるようになりました。
- PSDファイルを保存して開くことを繰り返しても、色が劣化しなくなりました。PSDファイルにICCプロファイルが埋め込まれていても、そのプロファイルが内部のRGBプロファイルと同じ場合は適用されません。
- PSDファイルのフォーマットでのネストのサポートが向上し、ネストされたレイヤーグループが正しく表示されるようになりました。
- ドキュメントの名前に「名称未設定」や「クローン」などが入っていても、連番保存できるようになりました。
- RIFFファイルを保存すると、まれにデータが壊れることがありました。この問題はPainter9.1で解決されました。ここで、問題を解決する為にファイルを送付いただいた皆様にお礼を申し上げます。
- ペーパーサイズ、コントラスト、明度の情報が、Painterセッションを閉じても維持されるようになりました。そのため、セッションを開くたびにペーパーの設定を変更する必要がなくなりました。
- 一部のブラシで、デジタル水彩の水彩境界に白い筋が付くことがありました。この問題は、Painter9.1で解決されました。
- デジタル水彩のぼかしが選択範囲内のストロークに適用されるようになりました。
- Targa(TGA)ファイルでは1チャンネルしか処理できなくなりました。2チャンネル以上処理しても適用されません。
- 選択範囲を使用した場合に発生していた不具合が修正されました。
- Wacomの新機能「6D Art Pen」を使用するために、Art Pen ブラシパックが新しく追加されました。
- Wacomの新機能「6D Art Pen」を利用できるブラシの種類を増やすために、次の描点に「回転」が追加されました。
円・取り込んだ描点・アーティストオイル・キャメルヘアー・フラット・リキッドインクキャメルヘアー・リキッドインクフラット・水彩キャメルヘアー・水彩フラット・パレットナイフ・リキッドインクパレットナイフ・水彩パレットナイフ
- Mac OS X バージョン10.4(Tiger)でのパフォーマンスが向上しました。
- 一部のブラシを作成するときに発生していたメモリ不足エラーが修正され、どのようなブラシでも問題なく作成できるようになりました。
- 透明や一部の合成方法(ブレンドモードと固定モード)を選択してレイヤーをまとめたときに、より美しい画像が得られるようになりました。
- デジタル水彩を含むレイヤーの効果として倍率を選んでも、黒い筋が現れなくなりました。
- Windowsのちいきのオプションで英語以外を選択した場合に、英語とラトビア語のキーボードが追加されることがありました。この問題はPainter9.1で解決されました。
- キャンバスサイズダイアログボックスの日本語訳が修正されました。
- 「連番保存」のドイツ語訳が修正されました。
個人的に関係ありそうなのは、(1)(3)(4)(13)でしょうか。Painter9のちょっと困ってたとこは「なげ縄ツールで落ちる」ことだったのですが、(13)はこれが解消されたのかな? (4) は拡大・縮小の時にキーを連打する癖が付いてしまっていたので、Painter7より前と同じ操作に戻ってしまうと勢い余って拡大(縮小)しすぎてしまいます(^^;)。
「パッチがリリースされるまでずいぶん遅かったな~」、とか「ひょとしてもう出ないのでは?」とか思ったわけですが、出てきてみるとなかなか良い出来でしたね。
# なんてうだうだ書いてますがここを読んでる人は誰一人してPainterを使っていないような気がする(苦笑)