AthlonPCで最もやかましかったFirebirdR7のファンですが、 Pentium4付属のものではかなり静かになりました。ハードディスクの防振対策も 施した結果、案外静かなパソコンになってくれました。現在の騒音発生源は
付属のCPUファンはかなり大型で回転数がさほど大きくないSANYO DENKI製ですので、 ファンの交換による静音化はイマイチ期待できそうにありません。てことで、お約束の『12Vファンの5V駆動』を試してみました。中には5Vでは起動しないファンも存在するようですがこれは試した限りでは正常に起動するみたいです。動作音も12Vでははっきり分かる音量ですが、5Vではぜんぜん音が聞こえません。てことで、5V化でCPUファンの音はほとんどなくなりました。音は消えたが冷却能力はどうでしょうか?てことで マザー付属ユーティリティを使ってWindows2000から温度を測ってみました(このときの室温は22℃)。 尚、CPUに負荷をかける方法はPainterを起動してキャンバス上にマウスカーソルをのせる方法を取っています。 なぜかPainterはこの状態だとCPU使用率が100%となるのです(^^;)
アイドル時
(ファン5V駆動)32℃を維持 WWWブラウズとかを実施 特に温度変化なし Painter起動 徐々に温度が上がり3分ぐらいで40℃ぐらいに上昇。
その後も緩やかに上昇して53℃ぐらいで飽和
(53℃から30分経過してもそれより上昇しなかった)試しにファンを12V駆動 徐々に温度が下がり、数分で44℃ぐらいに回復 試しにファンを停止 1分ぐらいで60℃まで上昇。(これ以上は怖いので中断) 5Vでファン駆動 1分ぐらいで55℃まで回復 Painter終了、アイドル状態 1分ぐらいで45℃、数分で35℃ぐらいに回復 先の記事ではCPUが異常高温になったときはスピードが落ちると書いてありましたが、少なくとも60℃まではパフォーマンスの低下は見られませんでした。もちろんハングアップや誤動作もありません。これより、5V駆動でも通常の使用やお絵かきに使うには十分な冷却効果があることが確認できました。同時にファンレスが不可であることも確認できました(^^;)
CPUファンを止めると、今度は電源ファンの音が気になります。 この電源はENERMAXのファンが二つついたタイプで、冷却効果が高い割に動作音は静かなものです。が、他に音がしていないとこれでも気になります。てなわけで、CEREBの時と同じく静かな山洋ファンを買ってきて余ってた電源に取り付けてみました。回転数が温度によって変化するタイプなので熱くなってもそこそこ対応できるでしょう。
以上の処置を施した結果、以前とは比較にならないくらい静かなPCになってしまいました。CEREBの時のように『耳を近づけないと聞こえない』ほどではありませんが、夜中の静まり返った時間帯でも特に気になりません。うんうん、やっぱりパソコンはこうでなくっちゃね。で、結局 比較的静かだったはずのゲーム用省スペース機が今では一番うるさい機械になってしまいました。なんとも皮肉な話です。
てことで、Athlon導入時にすっぱり諦めたPC静音化ですが、意外な形で実現できました。Painterの動作速度だけ考えれば今回の出費はちょいと大きかったのですが、音が静かになったのは嬉しい誤算、6万円の出費も割に合ってるような気がしてきました。