iPhone 3G の発売とほぼ同時に iPod Software 2.0(有償) が公開されました。これまで iPod touch で使えるアプリケーションは標準で付いてくるSafariや計算機等と追加料金を支払って購入できるiPod Software に付属のメール・Googleマップぐらいでした。それはそれでたいそう便利ではあったのですが、今回のソフトウェアアップデートではアップル製ではないサードパーティー製のプログラムが動くようになりました。
iTunes Store内に新設された App Store 経由で取ってくることになるのですが、手順としてはiTunes Store で楽曲を購入するのと同じですし、iPod で直接取りにいけるのもお手軽です。取ってきたのがイマイチだったらすぐ消せますし(^_^)。普通のケータイゲームと違って有料のものは千円前後と妙にお高いのですが、リリース直後だというのにすばらしいプログラムもいくつかあってなかなか楽しめます。
ということで、iPod Software 2.0 のプログラムをいくつか紹介
計算機 (付属ソフト) |
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普通の計算機です。初代 iPod touch から付属しています。 |
関数電卓 (付属ソフト) |
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で、変わったのはiPod touch を横に向けた時。なんと横に向けると関数電卓になります(笑)。ちなみに、縦画面の状態でも普通の関数電卓同様に四則演算の優先順位をつけて計算します。だから普通の電卓のつもりでたたくと計算間違いするかもです(^^)。ちょっとややこしいのですが、縦横を計算途中で自由に切り替えられるという仕様なので仕方がないですね。さすがに MacOS-X のようなバイナリモードとか逆ポーランド法とかはありません。それにしても、横向けると動作が変わるなんてよく思いつくなーと思います。 |
Remote (無料ソフト) |
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ただの iPod の再生画面なのですが、再生しているのはiPodじゃなくて iTunes です。無線LAN 経由で MacOS(とかWindows)のiTunesを制御してプレイリストから選んで再生等の操作が可能になります。歌詞が出ないのはちょっとオシいかな。結構絶賛している方も多いのですが、うちの場合は再生したらずっとほったらかしだしいつも同じプレイリストしか使わないので、面白いけど特に便利とは思わないです。 |
ZEN Pinball:Rollercoaster ¥600 |
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普通のピンボール。だけどピンボールダイスキな私にはたまらんです。いまいちイベントを理解できていませんが、ホッパの隙間が小さいから落ちにくいし、落ちても大丈夫なモードはかなり簡単に発動させることができるので、へたくそな私でも比較的長時間遊ぶことが出来ます。実はBGMも鳴らすことができるのですが、鳴らすととんでもなくゲームがカクカクになります(笑)。次の世代のiPod touch/iPhoneになれば改善されるかもですね。
iPodを揺らすと画面が揺れるのですが、特にチルトで操作不能になったりはしないようです。てゆーか、揺らしてるとiPod左上のスタンバイボタンを押しちゃってゲーム画面が消えるので結構焦ります(^_^)。
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Labyrinth Lite Edition (無料ソフト) |
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こ、これはー!! すごく良いです。玉を転がして穴に落ちないようにゴールまで運ぶものですが、操作方法は iPod touch を傾けて遊ぶ(笑)。玉の転がり方が実に感覚とよくマッチしておりまして、単純明快。しかも結構ムズい。いやはやホントにこれは最高の接待ゲーです。
始めのうちは壁を利用して転がそうとするのですが、そのうち壁を使わずに iPod を微妙に傾けてボールを転がさなきゃダメだと気づきます。が、この微妙な傾きが iPod で検出可能とはびっくりです。これまで Safari の90度単位の回転しか使わなかったから、iPodのセンサーがこんなに高精度とは知りませんでしたよ。
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数独 ¥700 |
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ただの数独です。クロスカーソルだとか数字のハイライト・仮置きなど、必要な機能は一通り揃っています。仮置きの数字は縦横に確定している数字がある場合は薄い表示になるなど、かなり問題を解きやすいように工夫されています。
全50問もあるのでさぞかし楽しめるだろう・・・と思ったのですが、なんかこれ簡単すぎます。10問ずつぐらいあるのを全問制覇しないと次のレベルに進めないので始めのころは延々と簡単な問題を単純作業で解かないといけませんし、そのうち手ごたえのある問題が・・・と思っているといつの間にか50問ぜんぶ終っちゃいました。UNDO機能で多段階戻せるので、機械的に絞り込めない場合にはあてずっぽうで置いてみるというのもできるなーと思っていたのですが、すべての問題が機械的に解けたのでその必要も無し。ヒント機能もありますが、もちろんこんなのもいらないです。お助け機能満載なんだから、もう少し問題は難しくしたほうが良かったのになーと思いました。 |
Super Monkey Ball ¥1,200 |
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私が購入したものの中で一番高かったと思うのですが・・・。とにかくムズい。私にはまともにプレイできません。上のLabyrinthは平衡状態はiPod が水平の状態なのですが、このゲームの場合は45°ぐらいなんですよ。だから「その場に静止」という動作からして超ムズいです。慣れたらそこそこ遊べるのかもしれませんが、慣れるまでやり込む気がしないデス。 |
Cube Runner (無料ソフト) |
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iPod の傾きで左右にコントロールし、障害物に激突しないように進みます。単純明快で意外とムズかしい。これも接待ゲームとして優秀ですね。上のゲームと比べると画面は果てしなくショボいのですが、こちらの方が数倍面白いと思います(笑)。 |
ということで、思いつくままにいろいろ書いてみました。iPhone 3Gでは GPS が付いてたり、ところかまわずデータ通信が使えたりするのですが、iPod touch でも大画面・マルチタップ・加速度センサー内蔵は同じですのでゲームなんかは同じように使えて便利です。てゆーか 操作のためのボタンが一つも付いていない iPod touch では必然的に加速度センサーを使った操作体系になるのですな。なんかあまりにも公開されてるプログラムが加速度センサー一辺倒すぎて笑ってしまいました。
私にとってのiPodは
iPod 5.5G → 音楽プレーヤ
iPod touch → ビデオプレーヤ
だったのですが、今回の iPod Software 2.0 の登場によって iPod touch はまったく別のモノに化けました。時にゲーム機だったり、時にWebブラウザだったり。Safariは重いページを表示するとよく落ちるのですが、重い代名詞である GoogleMap と Gmail に関しては専用のプログラムを使えば済むわけで、私がよく遊びに行くサイトに関しては落ちることもなく便利に使えます。Bluetoothでイーモバイルの端末に接続できたら iPhone なんかいらないくらい便利になるのですが、さすがにそういう iPod は出ないでしょうね。今年は iPhone が出たのでもう無いかもしれませんが、新機種として
- プロセッサ強化版
- SSD高速版
- バッテリー大容量版
- スピーカ内蔵版
なんかが出てきたら思わず買っちゃうかもです(^_^)。
[つっこみ]
07/28 | ( かがみ ) |
| 本格的な加速度センサーは24bit位のダイナミックレンジがあります。PC や touch に入っているセンサーはもちろん余り高価なものではないのですが、それでも 16bit 程度のダイナミックレンジがあると思います。落下時ヘッド退避対応ということで、プラスマイナス 1G (980gal) レンジで計測すると仮定すると、最小分解能が 0.030 gal となるので、人がちょっと傾ける場合での加速度の変化を検知するには十分すぎるくらいです。もしかしてもっと安物で 12bit 精度としても 1.9gal でこの位でも十分な感じがします。余談ですが普通の地面は「全く揺れていない」と思っても 1gal 位の揺れは常にあります。 |
07/29 | ( たかたに ) |
| うむむむ、安物でも12bitぐらいあったりするのですか。iPod touch ってこれまで90度単位の回転しか使わなかったので、てっきり1bitの精度なのかと思ってました(笑) |