ひとりごと

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ついったー[おとなり日記] かがみさん Y.Kumagaiさん

2008/11/25 (火)

・ 補助記憶装置解体新書

HDD

私は何でも分解するのが好きです。電子機器の調子が悪くなったらとりあえず分解します。直せるかどうかなんて問題ではありません(笑)。時計を分解してそのままご臨終になったりマイクロスイッチを分解して組み立て方がわからなくなったり、VAIO U を分解してツメがぱきぱきになったり。

そんな私でも分解したことがないものがありました。それがPCの中にかならず入っているであろうハードディスク。いくらなんでも分解して完全に元に戻る見込みがないものはさすがに分解する気になれません。が、手元に壊れたハードディスクがいくつか転がってて元に戻らなくてもよい状況なので、ちょっと試しにバラしてみました。

いけにえ 隠しねじ

本日のいけにえはこれ。症状は覚えてませんが、ペケ印を打ってるから壊れてることが間違いない 6.4GBのハードディスク。流体軸受けではないので壊れてなくてもこんなの必要ありません。上部から星型のトルクスねじを外していくとフタが開く・・・と思いきや、引っ張っても開きません。普通 HDD って 'WARRANTY VOID IF THIS LABEL REMOVED' のシールがあるよね? と思ってよく見たらこのおっきいラベルに書いてありました(笑)。てことで、ここを切り裂くと無事隠しねじが出現。ようやくフタを開けることができました。

HDD

で、開けたのがこれ。いやはや、6.4GBしかないのにプラッタ3枚も使ってるのですな・・・。今のHDDなら同じサイズで楽々640GB以上収まってるので、なんと記録密度100倍以上!! 形は同じように見えますが、使われてる技術を考えればもはや別物と言えるものなんでしょうね。

それにしても、この円盤は美しい。鏡のようにキラキラ輝いています。塵一つない・・・と言いたいのですが、分解したら既にホコリがいくつか(笑)。撮影時にはブロアで吹きまくりました(^_^)。ホントHDDの分解なんてクリーンルームじゃないとしてはいけないんですね。我が家がこんなにホコリが多いなんて初めて知りましたよ。

HDDにとってホコリはご法度なことはジョーシキですが、これは既に壊れているHDD。見た感じはフタがなくても動きそうなのですが、電源を入れたらどうなるのかな? という誘惑が。てことで、実験してみました。電源を入れてスピンアップ~電源を切るまでの動作を記録しています。さすがにヘッドが壊れて飛んできたりしたらヤなので物陰に隠れて電源をすぐに落とせる状態での実験(笑)。でもやってみるとなんてことはなかったです。普通に動きました。ハードディスクは電源OFFでオートリトラクトが働くので少々の振動があっても大丈夫・・・と思っていたのですが、これを見る限り退避領域は円盤の上にあるのですな。いやはやぜんぜん知りませんでしたよ。これだと電源OFFの状態でもHDDは振動ご法度ですな。これからは丁寧に使うことにしよう。

で、スピンアップ/ダウンをやってるうちに『PCにつなげてアクセスもできるのでは?』と思っちゃいました。てことでまた実験。Windowsでフォーマットした後、適当にファイルコピーした時のものです。カクカク動いてます。フロッピーディスクとかCD-ROMのヘッドは目で追えるくらいのスピードで動きますが、ハードディスクのヘッドはもはや動きが見えません。一瞬にして目的の位置に移動してるって感じ。SSDと比較して絶望的に遅いHDDのシーク動作ですが、直接見るとものすごく速くてびっくりです。

さて、HDDではホコリがご法度なのは前述の通りなのですが、なぜか試した限りではホコリが付いているであろうにも関わらず、特に問題なく動作していました。ホコリがすこしでも乗ってたら即クラッシュ・・・という訳でもないのかもしれません。最近はあんまり聞きませんが、HDDの軸が固着して回らなくなった場合にはダメモトで分解してみるってのもアリなのかもしれませんね。

[つっこみ]
11/25( Y.Kumagai )
気を付けてください。回転中のディスクを外して壁を駆け上らせる動画を見ました。危険すぎです(笑)
11/26( たかたに )
壁を駆け上らせる??って怖!!
でもこの向きで置いてる限りは円盤が外れたりしないですよね!? いや、ちょっと引っ掛けたりして悲惨なことにもなりかねないかな。とにかくフタをあけて使うのは今回限りということにしておきますね(汗)。
[つっこみ]

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たかたに(takatani@mars.dti.ne.jp)