私はいつもGPSロガーを持ち歩いており、撮った写真には位置情報を付加しています。α77やS100のようにGPS機能内蔵カメラだと一見位置情報の付加は必要無さそうですが、実際には電源を入れたあと数分は位置情報が記録されないので いつもまとめてGPSロガーの位置を上書きしています。
ここで重要なのはカメラの時刻が正確であること。一見役に立たなさそうなカメラ内蔵GPS機能は「自動時刻合わせ」が出来る点で非常に便利です。カメラ内蔵時計の精度が悪くてもしばらく使っていればミリセカンド単位で時刻が合うのですから。これに対して D90 や D7000 はGPS機能が内蔵されていません。外付けGPSユニットを購入すれば時刻合わせする機能は持っているのですが、それだけのために2万円近くも出費するわけにはいきません。
ところで、ニコンのカメラにはRAWを現像する ViewNX というソフトウェアの他に Nikon Transfer というソフトウェアが付属しています。 カメラとPCをUSB接続して中の画像ファイルをローカルディスクにコピーするだけのソフトウェアなので今まで使ったことはありませんでした。が、じつはこれが便利なソフトウェアだったのです。
ここまでの前フリでだいたい察しがついたかと思いますが、 Nikon Transfer でカメラをUSB接続して転送すると、ついでにカメラの時刻がPCと同期されます。試しにカメラの時刻をずらして接続してもきっちり修正されました。精度はあまり高くなく、実際の時刻と2秒ほどずれるのに加えて D90 と D7000 を同期させるとその2台間でも1秒ぐらいのズレがありました。とはいえ、GPSロガーの記録は5秒間隔ですから数秒のズレなら許容範囲です。それよりもケーブル接続するだけで何も考えずとも誤差数秒以内に合わせてくれるのですから非常にありがたいのです。
α55購入後数台はずっとGPS機能付きカメラを選んで買いました。先日買ったD7000にはGPSが無くて残念だなー、と思ってたわけですが、GPSなんか無くとも時刻合わせする手段があればそれでよかったのですね。いやはや、これで時計とにらめっこしながらカーソルを連射したりタイミングを図ってボタンを押す苦労から開放されます。はふっ。