つつつ、ついに待ちに待ったハードディスクの登場です。アイ・ビー・エムの3.5インチ流体軸受モデルです。最近ではノート用2.5インチにフォーカスしてしまったのか3.5インチではイマイチやる気なさげだったり、売却とか撤退とか言ってるので『IBMのハードディスクももう使うことはないかな~』とか思っていたのですが・・・。すっかり忘れてしまってからの登場ですね(^^;)。
現在我が家のハードディスクのシェアはSeagate Barracuda IV がトップに君臨しているのですが、元々私はIBMハードディスク信者であり BarracudaIVまではメイン機にIBM以外のハードディスクを取り付けたことなどなかったので、逆襲への布告としてDeskstar180GXP(IC35L060AVV207-0)を買ってきました。このHDDには流体軸受け以外にも『tag 'n seek』というものが実装されているそうです。ただ、DCASだったかDORSだったかでtagged command queueingを有効にするとFreeBSDでまともに動作しなかったというのと、同様にコマンドキューイングをサポートしていたDTLAはどうも起動不良がしばしば発生したりと、こういう名前のついた品物にはあまり良い思い出が無いのですが(笑)、まぁ細かいことは気にしないことにしましょう。
で、今回もWindowsをクリーンインストールする必要は無いので同一容量のパーティションを作成してFreeBSDから呪文を唱えてHDDを入れ替えました。動かしてみた感想は『案外うるさいの~』というところです。確かにアイドル時には音はしないのですが、BarracudaIVがシーク時にも無音なのに比べるとIBMはシーク音がまともに聞こえます。IBMらしい音なので特に耳障りではないのですが、既に音がしないことに慣れてしまっているのでかなり違和感があります。
続いて簡単な性能テスト。Windowsの起動時間とHDBENCHでのシーケンシャルアクセス性能を測ってみました。
Windows起動時間(s) | HDBENCH (KB/s) | ||||||
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POS | 青画面 | 壁紙 | 起動完了 | READ | WRITE | COPY | |
IBM IC35L060AVV207-0 | 11 | 43 | 60 | 76 | 44,271 | 42,524 | 18,539 |
Seagate ST340016A | 11 | 46 | 61 | 79 | 38,094 | 37,426 | 11,319 |
※ | POS | 電源ボタンを押してからM/BのPOS画面が現れるまで |
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青画面 | 〃 画面下のバーが右まで伸びた後青い画面に切り替わるまで | |
壁紙 | 〃 壁紙がロードされるまで(自動的にログインするように設定) | |
起動完了 | 〃 デスクトップ画面がでてきて、ディスクアクセスがほぼ完了しHDDランプの点滅がおさまるまで |
う~ん、ほとんど違わないですなー(^^;)。実はパフォーマンス向上を期待していたのですが、これは期待はずれでした。静寂性に関しても、以前のIBM製品に比べれば断然静かなのですが、BarracudaIVに比べればシーク音がやかましいです。最近BarracudaVもでてきたみたいなのでちょいと立場無いですかねぇ。IBM信者以外にはあまりお勧めできないハードディスクです(笑)。
さて、シーク音がうるさいのでBarracudaに戻そうかと一瞬思ったのですが、あまってたSMART DRIVEに入れてみるとシーク音も消えました。まぁ性能はBarracudaIVをわずかに上回っていますから、これで使ってみることにしましょう。
余談ですが、久しぶりにBarracudaIV 40GBを防振フレームから取り外してみると、揺れる揺れる(笑)。床に置いたら地響きします。でも、同じBarracudaIVの20GBモデル(プラッタ枚数は同じ)や80GBモデルではそんなに揺れないんですよねー。ひょっとしたらこのHDDはハズレだったのかもしれないですねー(^^;)
それにしても、Deskstar180GXPってラインナップの中で一番容量の小さいものが60GBなんだからなんだかすごいですな。私はWindowsのハードディスクというと5GBぐらいしか使っていないのですが、世の中の人たちはいったいどんなことに使っているんでしょうね~。