Corel から Painter8 のトライアルバージョンがダウンロードできるようになったので、ちょっと試しに使ってみました。ダウンロード時には表示されないのですが、インストールすると『You have 30 days remaining in the evaluation period.』と表示されます。Corel DRAWのお試し版と違って保存が出来ませんので、これを使って絵を描くというのは事実上不可能と思います。
これをふまえてつかってみた印象など。
- ツールパレットが違う
- 左上がなんか Photoshop ライクですな。使いにくいです(笑) 色選択とかレイヤ選択窓にもタイトルバーが付くようになったのですが、これまでの『何も無いところをドラッグするとスクロール』はできなくなって、スクロールバーをつままなければいけないみたいです。スクロールさせる必要はほとんど無いので、こちらの方が良いと思います。
- 最大化の改善
- Painter7ではサイズの大きい描画窓をScreen Mode Toggle(CTRL+M)にて最大化すると変な事になっていたのですが、Painter8ではちゃんと最大化されます。ただし、サイズの大きい状態からいきなりやると、MDIのスクロールバーを差し引いたサイズで最大化されます。てことは、結局手間は変わらないということか(笑)
- 拡大表示倍率の改善
- Painter7の時は拡大率を10000%まで設定できまして、このサイズにすると大きめのブラシを選択したときにPainterが落ちていました。『これ作ったひとってアホとちゃうか?』と思っていたのですが、Painter8では1600%が上限になりました。これで SPC+ALT/SPC+ALT+SHIFTによる拡大縮小もある程度使い物になるでしょう。
- ブラシ選択の改悪
- これまでいくつか表示されたアイコンを選択する方式だったのですが、この選択領域が右上のちっちゃいところに追いやられまして、プルダウンによる選択方式になりました。で、プルダウンして出てきたリストについてるスクロールバーを押すにはクリック状態を一度解除してスクロールバーをドラッグするひつようがあります。さらに、スクロールバーのドラッグを解除したときに時々プルダウンメニューが勝手に閉じてしまうときがあります。うむむ、これでは使い物にならないです。てゆーか、Painterの生命線はこのブラシであって、ブラシの選択がなんでこんな変なとこに来たのか理解不能。ひょっとしたら今度のPainterをデザインしたひとはPainterを使った事がないのではないかな?
- 水彩はいっしょ
- まぁリアルではあるのですが、難しくて使えないです
- ウィンドウはMDIの外に出せない
- ちょっと期待したのですが、やはりだめですな。マルチディスプレイでは相変わらずMDI窓を大きくしないといけません。
ということで、今は会社なので(笑) マウスしか使えなくてまともな評価はできないのですが、ちょっと使った限りでは Painter7 よりも良い点が見つかりませんでした。保存ができませんから、試用する気もおこりません。今回のバージョンアップはパスですかねー。
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