少々血迷いて Apple Macintosh 購入です。ネタのため・・・というと語弊がありますが、私の場合 MSX→X68000→X68000(NetBSDモドキ)→PC98互換機(FreeBSD)→PC-AT互換機(FreeBSD)→現在に至る という足取りですので Mac は生まれてこの方さわったことがないのですね。でもって死ぬまでに一度は使ってみないといけないなーと思っていたので、いつもの中古PC屋さんで見つけて購入です。PowerMac G3-450/メモリ896MB/HDD27GB+8.5GB/MacOS8.6にて ¥38,000也。
のはずだったのですが、届いたブツはG3-350/メモリ192MB/HDD6GB(笑)。うむむむ、なんですかこれは? と思ってお店に文句を言ったら本日付けでちゃんとしたのを送るのでそれと交換で送り返してほしいとのこと。そんなわけで明日までのはかなき命のMacで遊んでみました。
使う人が Mac をぜんぜん知らないと言うのがちょっと問題ではあるのですが(^^;)、しばらく使った感想を。
- 擬似マルチタスク
- MacというのはマルチタスクOSなのかと思っていたのですが、ちょっと使った限りではそうではないようです。
- デスクトップはディレクトリにあらず
- Windowsと同じ感覚で、ファイルをデスクトップにコピーしたつもりだったのですが、別の場所からアイコンをドラッグしてデスクトップに置いたのではコピーにならないようです。てゆーか、デスクトップは Finder というアプリケーションの作業領域という位置づけでしょうか? アイコンは移動すれども実体は元の場所にあるので Windows のデスクトップの概念は捨て去るのが良いみたいです。
- USBメモリは使えた
- IBMのUSBメモリーキーを差し込むとちゃんと使えました。『ディスクが破損してるかもしれないので修復プログラムを動かせ』とかなんとか言われたのですが、それがどこにあるのかよくわからないので(^^;)、とりあえずそのまま運用です。JPEGファイルとか Painter の RIFファイルとかはそのまま持ってくるだけで使えました。昔は Mac バイナリの変換作業が必要だった気がするのですが今は不要なんでしょうか。
- ハードディスクは遅くうるさい
- まぁ6GBの時代だから仕方ないですね。ATAなので最近のやつに交換できそうです。
- ケースは簡単に開く
- ホント簡単ですよ。ケース横の取っ手を引っ張れば開きます(笑)。多くのATケースと違って ケースのフタにマザーボードがくっついた状態で外れ、フラットケーブルの類はマザーボードの裏面からヒンジの部分を通ってケース側に伸びていますから、メモリ増設とかの作業がとてもやりやすそうです。
- MS Internet Explorerが入っててびっくり
- いやはや、Netscapeが入ってるのかと思っていたのですが、入っていたのはIE4.5でした。うーむ、なんか動作が変だしPNG表示不可みたいだし FireFox に入れ替える? とか思っていたら MacOS 8.6 では動かないらしい。がびーん
- 色が違うという気はしない
- よく『WindowsとMacではガンマ値の初期値が違うので色が違って見える』というのですが、ちょっと使った限りではたいして違和感は感じませんでした。MacとかWindowsとか言う前に Windows でも 高級CRT/安物CRT/LCDなどでぜんぜん見え方が違うので私の許容範囲がかなり広いのかもしれません。
ということで、ちまちま遊ぶつもりでいるのですがお絵かきソフトを動かしたらどんなんになるのかな~というのが昔から気になっていたので試してみました。ちなみに、この機種は縦画面には非対応のようですので画面は横向きにして接続しています。
いけにえはだいぶ前に描いた大チャチャ様です。このときは Painter7 を使っていたはずなのですが、Painterは5.5ではハイブリッドだったのに6と7ではWindows/Macは製品が分かれているので(8や9ではまた戻っている^^;) 5.5を入れてみました。この版ではレイヤーではなくフローターの概念しかないのですが、読み込みはちゃんとできました。でもって Mac では MDI窓が無いので作業ウインドウとパレットが完全に分かれていますね。これこれ、これが理想的なのヨ。メニューバー?(←なんて言うのか知らない)は画面の一番上に常時張り付いていますが、これによって作業ウインドウが影響されるわけでもないので、特に問題ないでしょう。
で、最大化してみたのが次の図
ほほぉ、こんな感じになるのですか。ウインドウのタイトルバーも消えるのですな。なかなかいいではないですか。
ただ、このサイズの絵を読み込むと激しくディスクアクセスがあってとても実用的では言えません。メモリ使用状況を見る限りは10MB程度しか消費していなかったので 『はて?』 だったのですが、どうやら実メモリとは関係なくバッファをハードディスク上に持つらしく、RAMディスク(OSに標準装備!!)を作成してこちらを使うようにするとずいぶんマシになりました。
もうすぐ発売されるであろう Painter9 では Windows/Mac ハイブリッドのはずなので、今度はアップグレードしてみても良いかもしれませんね。ただ、System requirements が Mac OS X (version 10.2.8 or higher) かつ Power Macintosh G3, 500 MHz or greater なので、OS、CPU共にイケてないのが少々気になりますが(笑)