「HPの安物サーバーがえらく安いな~。え~い、買っちゃえ!」ってことでお買い上げ。送料を入れて¥28,350なり。そのままだとスペックがしょぼかったので、2GBメモリ(¥4,698)と160GB HDD 1台(¥6,409)を別に調達。PentiumDCともう一台160GB HDDは現行サーバーから移植して下記の構成になりました。
電源を入れると(またはリセットすると)ファンがフル回転するので結構な騒音になるのですが、10秒程度で勝手に静かになってくれるので動作音としては静かなほうだと思います。というか、安物だけどケースの剛性はかなり高くて、ケース自体が共振することがないぶん Dimension9200よりも静かじゃないかと思います(といっても静音PCと違って無音ではありません)。
さて、今回はCPUがおんなじで面白くないので、少し気が早いですが ZFS でシステムを構築してみました。基本的にはこちらのページのやり方と同じ方法なのですが、各ミラードライブに /boot パーティションを作るのではなく、/boot には専用のドライブを割り当てて、160GBドライブを丸々ZFSでミラーにしました。/boot のドライブが死ぬと起動できないという危険性はありますが、ここには大事なデータがあるわけじゃないしZFSの方のドライブが死んだ場合は入れ替えが圧倒的に楽ちんというメリットがあります。
# zpool create tank ad21行目でまずプールを作り、ZFSの構築・リストアがおおかた済んでから2行目を実行してミラーを作成しました。このとき60GBぐらい使用していたのですが、20分ぐらいでミラーリングが終りました。さすがに速いです。
# zpool attach tank ad2 ad1
ところで、この安物サーバが届いたのは2月14日なんです。忙しくて放置していたのではなく、放心しておりました。というのも、FreeBSDで動かす場合はかなり困った問題があるのです。
始めの問題に関してはこんな感じでカーネルを再構築してあげれば使えるようになったのですが、二つ目がかなり致命的。halt -p で電源が切れない・・・とかいうレベルじゃなくて、リブートが出来ないんですよ。シングルユーザモードでもFreeBSDのCDインストーラでも再起動不可能。BIOSオプションを一通りいじくりまわしたり、BIOSのダウングレードもやってみたけど効果なし。rebootを実行して固まるタイミングはファイルシステムの unmount やバッファ書き込みなどはすべて終了しているのでファイルシステムがおかしなことになったりすることはないのですが、先に進むには電源ボタンを長押しするしか方法が無いってのは不便すぎます。
気が遠くなるほどいろいろ試した挙句、ようやく再起動する方法が見つかりました。
# kldload ipmi
# watchdog -t 60
# reboot
これがわかるまで3日かかりました(苦笑)。 てなわけで .chsrc に
alias reboot 'watchdog -t 60; /sbin/reboot'と書いて運用することにしました。watchdog の動作は「困ったときは無理やり再起動」のようなので halt -p で電源を切ることはできないのですが、とりあえずリモートで再起動が可能なのであればそれほど困ることはありません。てゆーか、再起動できなかったらサーバ入れ替えを断念してました(^^)。
安物サーバということで中をあけてもぜんぜん高級感は無いのですが、値段の割にはケースがしっかりしてるし、フタをあけるのにドライバがいらないし、HDDの交換なんかとてもやりやすそう。動作音もそんなにうるさくないし、写真のようにPowerMacG3よりもコンパクトだし、サーバ用途で買うならかなりお買い得だなーと思います。